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「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」 

ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ デラックス版 

有名なイギリスのチェロ奏者ジャクリーヌ・デュ・プレの生涯を描いたもの。


42歳という若さで多発性脳脊髄硬化症のため死去。


といっても、私は知りませんこの人。へ、へへへ(恥)


ネタバレしてます。


構成は3つに分けられていて、まず始めに、姉のヒラリーと妹のジャクリーヌ2人の生い立ちから始まる。


仮にこれを『第一章』として、あらゆるシーンで2人が交互に画面に映し出される。


ことごとくかわりばんこ。若干、忙しい感じがして落ち着かない。


“一心同体”か、あるいは明と暗。ということを言いたいのか。


というのも、とにかく『仲良し姉妹』を見せられます。ここで“一心同体”。


でもやがて、フルートの才能を発揮していたヒラリーを追い越していった妹ジャッキーと、そこから伸び悩んだ姉ヒラリーといった相反する関係になっていく。明と暗。


どちらにしても、なんか押し付けがましい感じがしてちょっとイヤ。


もっと落ち着いて観させてほしい。


次は姉ヒラリーのエピソード。『第二章』


彼女は音楽家としての才能が妹のジャッキーほどではないが確かにあった。


けど、恋人が出来て彼と愛し合い、やがて結婚。といわゆる『普通の人生』を選ぶ。


そんなヒラリーに対してジャッキーは「結婚なんてつまらない。あなたは彼にとってちっとも特別な存在なんかじゃない。私を捨てるの?」と、嫉妬めいた感情をぶつける。


この『第二章』で、音楽家として世界中を飛び回っていたジャッキーからの便りを、心待ちにしていた家族の元に、小包にされた洗濯物が届くシーンがあるのですが、それを見た家族一同の反応は「・・・」。でも、その洗濯物小包の真意が後にわかる。


で、ジャッキーはそんなヒラリーを見て自分も結婚をすると言い出して連れてきた相手はユダヤ人。


キリスト教徒だった彼女は改宗してまでも結婚する、と。


ここで父が「改宗なんて簡単に出来ない。ジャッキーはブロンドだ。」と言う。
けどブロンドはユダヤ教徒になっちゃおかしいのかしらん?
その辺、無知な私は『?』な反応をしてしまいました。


そして最後に、先ほどのエピソードを今度はジャッキーの視点で改めて追っていく。『第三章』


若干かいつまんだ感じだけど、『第二章』と同じシーンが多いです。


でも、ヒラリーの結婚が決まったときのシーンで聞かなかったセリフが出てくる。


ヒラリーはジャッキーに「あなたからチェロをとったら何が残るの?」と言っていた。


言った方と言われた方で記憶に残る言葉が違ってくるということなのか。


で、洗濯物小包。


実は、演奏会の連続で国から国を渡り歩く日々を送っているうちにジャッキーは激しいホームシックに陥る。言葉の壁もあって洗濯もままならない。
そこで小包にして実家へ送り、仕上がった衣服が再度宿泊先のホテルに送り返されてきたことを知って「ウチの匂いがする」と喜びの表情を浮かべる。そして枕元へ並べて『ウチの匂い』に包まれて眠る。


人も羨む生活が本人にしてみればツラいだけだったりするのか、なんて、なんか、切なかったです。


もちろん全て同じシーンばかりではなく、ジャッキーの結婚生活も描かれています。


といっても、ジャッキーの夫も有名な音楽家(ピアニスト)なので夫婦で揃って演奏会の日々。田舎暮らしをしているヒラリーの結婚生活と全く対照的。


でも、彼女は姉の暮らしに憧れを持っていた。だから徐々に病に冒されていくにつれ、やがては精神的も病むことになったのか。。。。


印象的なのはどちらのエピソードでも出てきた『手袋』
ヒラリーは夫と仲睦まじく庭でじゃれあっているときに夫の冷えた手に触れて夫に手袋を渡し、ジャッキーは、彼女の冷えた手に触れて気遣った夫に手袋を渡される。
愛情のベクトルが見えたような気がしました。


で、『第二章』で観た姉妹の妙な状態のシーンを『第三章』で再度見せられるのかとウンザリしたのですが、そこはアッサリした感じで安心しました。


この“妙な状態”なのですが、何かと言いますと、ヒラリーが自分の夫をジャッキーに『貸す』んです。


精神に異常をきたし始めたジャッキーは「誰かに愛されている証拠をセックスと言うカタチで証明してほしい」と言って姉の夫との肉体関係を要求してきた。そしてヒラリーはそれを受け入れる。


て、ありえなーい。。。


『第二章』で成り行きがこと細かく描かれていたのですが観ていてツラくなるほどジャッキーがヒラリーに対して自分勝手極まりない言動を起こす。


本当にこんな姉妹関係成立するのぉ?


と思っていたら


この映画の原作の著者はヒラリー本人。


夢を叶えた妹に対する嫉妬から出た行動なのか、姉妹の確執が姉の視点から自分に都合よく書かれたいわゆる『暴露本』なんです。


“夫のシェア”なんてスキャンダラスな事までを暴露するなんて、ヒラリーも相当いただけない女ですね。


受け入れたけど、やっぱり許せないから?


断わりゃいいのに。


死人に口なし。真実はわからない。卑怯な手だ。


キャスティングはヒラリーにレイチェル・グリフィス。ジャクリーヌにエミリー・薄幸ワトソン。


映画としてはなかなかでしたけど、『暴露本』が原作てのが入り込めない要因。

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コメント

ジャッキーとヒラリーはまさに『正反対』ですよね。
でも、本当にジャッキーはあんな女性だったんでしょうか・・・?
どうしてもヒラリーが自分に都合良く書いている様な気がしてしょうがないです。
ジャッキーの目線で語られた姉妹の物語はどんななんだろう・・。

フィクションの物語だったら入り込めたのにな~(^^;)

私もTBさせてくださ~い☆

これ大好きな映画のうちの1本なので、他の方が観られてどう思うのかとっても気になってました。
私は全然彼女みたいに大物ではありませんが、自分の中に、何かの拍子にジャッキーにもヒラリーにも転んでしまいそうな面があることをなんとなく自覚してるし、周りにも、ジャッキーみたいな人もヒラリーみたいな人もいる気がするから(夫を貸し借りとかそこまではわかりませんが…)かなりこの映画を身近に感じました。
以前この映画の記事を書いたのでTBさせていただきました~。

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ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ

先日、指揮者でありピアニストであるダニエル・バレンボイムが、親友エドワード・W・サイードについてや、彼の前妻でチェリストのジャクリーヌ・デュ・プレについて語っているインタヴュー記事を読み、映画『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』にも少し触れられていたの
  • [2006/04/23 19:33]
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