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「海を飛ぶ夢」 

海を飛ぶ夢

頭から湯気たちました。


だって、


生きることは“権利”か“義務”か。


生きる自由があるなら、死ぬ自由もある。


将来に“死”を、自ら選択肢として入れてはいけない項目なのか。


とか、


生きてるものはいつか必ず死ぬ。けど、いつ死ぬのか、どう死ぬのか。


病に倒れればばこの想いはさらに強くなるだろう。
そして、明日は生きてるか、来週は死んでるかも、と想いながら日々すごしていれば、“未来への恐怖心”でどうにかなってしまいそうだ。


ならば、死ぬ日を自分で決めれば、覚悟もできるだろう。


でも、命あれば必ず誰しもどんな状態でも“未来への恐怖心”と戦いながら生きることになる。


てことは『死ぬ日を自分で決める』のは“逃げてる”ことになる・・・?


けど、誰もがそうだからって必ず戦わないといけないなんて言うのは、オコガマシイ。


なんてとめどなく


いろーんなコト考えてしまったもので。(沸騰)


20代のときに海で事故に遭い四肢不随に陥る。以降26年間をベッドの上で過ごした実在の人物ラモン・サンペドロのはなし。


ラモンを演じるのはハビエル・バルデム。


20代から26年後の50代までを実年齢が30代のJ・バルデムが一人で演じています。
でも、スゴイ。全く違和感ありません。
若干、肌の質感は50代にしちゃツヤツヤしてて「ん?」と思う瞬間がありますが、言うほど気になりません。


監督は「オープン・ユア・アイズ」や「アザーズ」の、アレハンドロ・アメナーバル。
私、この人、結構年配の方だと思ってたんです。
「オープン~」や「アザーズ」もそうだけど、映像に貫禄があったもので。。。。


でも、なんと、私と同じ歳。


どういう人生を歩めばあんな映画が造れるんだろう・・・(驚)


画面に食い入って観たシーンは、空中から地上を見下ろしてる映像。
そしてフリアに触れるところ。
彼の意識が見ている景色。美しかった。そして胸が苦しかったです。


他にも、最後にラモンが見る夕焼けの映像。


そこに重なる音楽がまた良い。監督は音楽も自分で手がけているそうです。
天は二物を与えま・・・くりですよ。。。。


そして一番震えたのは、『言葉』。


この映画のあらゆる場面であらゆる登場人物が放つ『言葉』が、ことごとく私の心の琴線に触れて全身がブルブルしました。


で、いくら考えても、私は自由に体が動かせることが出来るから、ラモンの気持ちそのものを理解することは出来ませんでした。
もちろんフリアのこともそうです。


そして、“死”を選んだ人を愛することはきっと私には出来ないので、ロサの気持ちにもなれませんでした。


ラモンに自分の宗教観念を押し付けにワザワザやって来た神父などは論外。


だとすれば、ラモンの家族。もしくは尊厳死を法的支援する団体のスタッフ、ジュネ。


一番、感情移入ができたのは義姉のマヌエラ。


彼女の言葉、「私は関係ない。ラモンは死を望んでる。大事なのは彼の願い。」一見、冷めた感じを受けるけど、


当然、死んでほしくない。押し付け神父じゃないが“尊厳死”なんて言ってるけど、要は“自殺”じゃないか。自殺なんて愛する家族にしてほしくない。


でも、死ぬことで自由になれる、自由を望むラモンにとっては死ぬことが生きることなんだと言われれば、闇雲に止めることも出来ない。


私にはどうすることも出来ない。


ただ、ラモンの望みだから、としか言いようがない。


答えなんて見つからない。


そんな、すごく複雑な感情に思えて、同感できた。


ラストでラモンとフリアそれぞれが選んだ『人生』、そして新しく産まれてきたジェネの子供を見せられて


全ては人それぞれ。辛いか辛くないかはわからないけど、『人生』は自分で決める事が出来る。


ベタだけど、そう思えると、それまで重く感じていたものが ふ と軽くなった。

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コメント

カゴメさん、ごぶさたです☆
引越しを2回してしまって以前のカゴメさんのTBは消えてしまったのですが「アメリカン・ビューティー」でTBしていただきました~

コメント&TBありがとうございます。

私は、マヌエラの立場にしか置き換えることが出来ませんでした。
血のつながりがある家族だとさらに想像が難しくて。
兄弟や親子だったらまた違う感情が生まれるような気がします。
夫だったらまたさらに複雑。。。

TB、感謝です。

>一番、感情移入ができたのは義姉のマヌエラ。
>彼女の言葉、「私は関係ない。ラモンは死を望んでる。大事なのは彼の願い。」

「家族の為に生きる」というのは、
決して間違いではないです。
が、「家族の誰かは自分の為に生きてる」と思うのは間違いですね。
ラモンは家族の為に生きている訳ではないし、
誰もその事を強要する事は出来ない。
「私達家族の為に生きてください」とお願いする事は出来るけど、
「それをする事が彼を苦しめるなら、私はそれをしない」
というのがマヌエラの信念だったと思います。

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★「海を飛ぶ夢」、死と希望への飛翔!?★

「海を飛ぶ夢」 (2004) スペイン・フランス・イタリアMAR ADENTRO MARE DENTROTHE SEA INSIDE監督:アレハンドロ・アメナーバル製作総指揮:アレハンドロ・アメナーバルフェルナンド・ボバイラ脚本:アレハンドロ・アメナーバルマテオ・ヒル撮影:ハビエル・アギーレ....
  • [2006/04/11 08:32]
  • URL |
  • ★☆カゴメのシネマ洞☆★ |
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